先輩へのインタビュー

楢原 真由美
大分医科大学1984年卒
大分大学医学部臨床教授

大分健生病院は1981年開院で、130床と小規模ですが、大分市内の第一線病院として一次・二次救急、小児科、内科、外科基本3科の診療をおこなってきました。
健生病院の前身である津留診療所からの医療理念として、患者を病気としてのみ捉えるのではなく、背景である労働実態、生活を理解し、患者さんが抱えている困難に共感し、寄り添う医療を大切にしてきました。診療報酬でまだ認められていなかったころから、出かけていく医療・訪問看護・往診も積極的に行ってきました。現在、今までに経験したことのない地域の医療情勢となっています。高齢者一人世帯の増加、老・老介護、働く世代も経済的に困窮し、孤立化し病院にたどり着いたときには深刻な状況になっていることも多く認められます。
今一番必要とされているのは、地域医療を担うプライマリ・ケア医です。もちろん専門医、救急医も充足されてはいませんが、臨床医としてスタートするときに、地域を公衆衛生的視点で捉えた予防医療、そして急性期治療・慢性期治療、リハビリテーション、在宅医療などを包括する広い視野を持つことは大変重要なことと思います。健生病院は各職種でチーム医療を行い、切磋琢磨しながら日々成長をしている病院です。この30数年間、地域住民からもみとめられる優秀な臨床医を育成していくことを第一の課題としてきました。これからも多くの青年医師とともに、成長していきたいと考えています。

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